獅子狂日記

西武ライオンズファン歴20年以上の黄金時代回顧厨が西武ライオンズを中心にプロ野球を語るブログ

野上粘投!リリーフ陣は完璧な内容に抑え打線が大谷KOで連敗脱出!

5月8日(日)西武VS日本ハム 西武プリンスドーム

西武-日本ハム

勝: 藤原良平(1勝) 敗:大谷翔平(1勝3敗) 

パ・リーグTV解説:星野智樹、実況熊谷龍一

 

昨日大炎上した郭俊麟が抹消され代わりに佐野泰雄が1軍登録されました。先発にまわる佐藤勇の代わりの使われ方がされるでしょう。また、ドラ一ルーキー多和田真三郎が一軍の練習に参加しており来週のファイターズ戦での先発が予定されているという情報が入っています。当初は6月をデビューの目標としていましたが少し早まることになります。チーム事情ではなくあくまで肩の回復状況が良好だから前倒しにしたのだと信じたいところです。

今日は9番捕手で岡田がスタメン。岡田は大阪桐蔭時代に中田翔と同級生で高校の頃投手をやっていた中田とバッテリーを組んでいました。中村がDHで木村昇が三塁守備につきます。

母の日にちなんでハッピーマザースデーと題されました。球場がピンクに染まりベースもピンク色です。始球式はキャンペーンに応募した方から抽選で選ばれたとのことですが、その方の苗字がなんと「獅子倉」ライオンズとしては随分縁起がいい名前でこれは苗字で選んだと考えるのが妥当でしょう。なお、オフィシャルサイトのイベント告知バナーには坂田が起用されていますが昨日から二軍落ちしています。

先発は野上とみちのくのダルビッシュのアダ名で国民的に知られる大谷翔平。二刀流?なにそれ。去年大谷は西武相手に5勝1敗防御率1.71と完全にカモにしています。相手が大谷の上に野上は中4日と悪条件だらけですが同一カード3連敗は避けなければいけません。今日はブルペン総動員でいくと土肥コーチのコメントが入っています。

 

 

1回表

先頭陽が初球をレフト前に痛烈に弾き返し早々にノーアウトの走者を出します。

2番中島は初球をしっかりバントして走者を進めます。試合開始からわずか1分たった2球でピンチになってしまいました。

3番田中賢介は3−2から四球。

4番中田は変化球で空振り三振。中田は変化球にタイミングが全く合っていません。5番近藤には引っ張った痛烈な当たりを打たれますがファーストメヒアの正面でライナーアウトでチェンジ。

 

1回裏

大谷はこれまで14失点中9失点が序盤の3回までにとられているというデータがあり立ち上がりをいかに攻めるかが重要になります。

1番秋山は3−2からアウトコースの変化球に見逃し三振。

2番木村昇は初球の真ん中低めストレートを弾き返しセンター前ヒットで出塁します。

3番メヒアはキャッチャーはファールフライ。

4番中村の打席でカウント1−2から木村昇が盗塁を仕掛け成功。ツーアウト2塁のチャンスになります。しかし高め157kmの速球に空振りし三振に倒れます。

 

2回表

先頭の6番レアードは昨日打ったホームランのようなバッティングでフェンス直撃の右方向への大きな当たりを打ちますが当たりが良すぎてシングルヒット。ライト木村文の打球処理も良かったです。

7番谷口は送りバントの構え。ここもきっちり打球を殺したバントで送りバントを成功させます。

8番大野は右方向を意識したバッティングを見せますがセンターライナーでツーアウト。

9番西川からアウトローへのストレートで見逃し三振をとりまたもピンチを脱出しました。西川への最後の球は素晴らしいコントロールでした。

 

2回裏

先頭5番浅村は簡単0-2と追い込まれますが3球目をセンター返しのバッティング。セカンド田中がグラブに当てますが捕球できず弾き内野安打で出塁します。

6番栗山は橋上コーチが今日のポイントというバッターです。対大谷にはストレートに対しコンパクトにスイングできる選手がカギになるという考えているようです。期待通りコンパクトなスイングで3-2からライト前ヒットを打ちノーアウト1・3塁の先制点のチャンス。

続く打者はコンパクトなスイングとは程遠い7番木村文。予想通りアウトローボール球の159kmのストレートを空振りして三振してしまいます。

続く8番金子に期待がかかりましたが投手正面への強いゴロでゲッツー。外野フライでもOK内野ゴロでもOKの場面でしたがここしかないというところに打球がいってしまいました。いくら金子でもこの当たりでは余裕を持ってダブルプレー成立です。先制点のチャンスを逃し無得点。

 

3回表

先頭1番陽に対してはカウント3-0までいきましたが持ち直して空振り三振をとります。今日初めて先頭打者を抑えました。

2番中島の当たりはレフト前へ落ちそうな当たりでしたが栗山がスライディングキャッチするファインプレー。バッティングだけでなく守備でも魅せてくれます。

3番田中賢介は三遊間への深い当たり。金子が逆シングルでよく捕りましたが1塁は間に合わず内野安打。

4番の中田にもレフト前ヒットで繋がれツーアウト1・2塁。しかし近藤を空振りの三球三振にしとめまたもピンチをしのぎます。

 

3回裏

先頭の9番岡田はセカンドゴロで凡退。

1番秋山は外のストレートをカットしきれず空振りの三球三振。

2番木村昇はまたも果敢に初球を打ちますがセカンドゴロであっさりと三者凡退。大谷相手のチャンスタイムである序盤の3回に点をとることができませんでした。球数も42球で余裕を与えています。

 

4回表

ここまでの野上について土肥コーチはチェンジアップが上手く決まっているというコメントがありました。ブルペンでもかなり気合が入っていたようでこのまま好投が期待されます。

先頭の6番レアードの打球は強烈な当たりでサードの横を抜けていき二塁打で出塁。横っ飛びで届く範囲だったので木村昇が悔しがっていましたがあまりにも打球が早すぎました。

7番谷口は送りバントは捕手の目の前に転がりレアードは三塁に進めません。しかし挟殺プレーでレアードが粘っている間に谷口が二塁に進みランナーが入れ替わってワンナウト二塁となります。

8番大野は先ほどと同じような当たりのセンターフライでツーアウト。ランナーは動けず引き続き2塁。

9番西川に対しては0-2からフルカウントまで持ち込まれ四球。追い込んでからボール球が続いたのは低めを丁寧に突いた結果でネガティブな印象はありませんが最後のボールは大きく外に外れてしまいました。

1番陽はライト前へのヒット。ここで前に突っ込んだライト木村文がバウンドに合わせることができずなんと後逸してしまいます。これで一気に1塁ランナーまで帰ってきてしまい2点を先制されます。陽にも3塁へ進まれピンチが続きます。記録は1ヒット1エラーで陽には打点1が記録。昨日は2安打、先ほどもレアードの打球処理でいいプレーを見せたというのに大きなミスをやらかしてしまいました。ボールを後ろにそらさないというのは外野手の基本中の基本です。しかもホーム球場。バウンド具合は100%把握していなければいけないと解説の星野智樹も手厳しいです。

2番中島は空振り三振に抑えスリーアウト。

イニング終了後佐藤友亮外野守備走塁コーチが木村文に話しかけます。果たしてアドバイスが頭に入っているのか表情からは伺えませんでしたがどうでしょう。

 

4回裏

ここ2試合安打のなかった3番メヒアにいきなりホームランが飛び出し1点返し1-2。大谷のストレートに力負けタイムリーエラーが絡んで大谷相手に2点を先制されかなり嫌な雰囲気になりましたが俄然盛り上がってきました。

4番中村は155kmのストレートで空振り三振。

5番浅村は先ほどの打席で13試合連続安打となるヒットを打っています。この好調の要因について早いストレートに対応できるようになったという嶋打撃コーチがコメントしています。この打席でも際どいコースのストレートを見極めながら四球をもぎとります。

今日のカギとなる6番キャプテン栗山巧は落ちるボールに空振り三振。

7番木村文はセーフティバントを試み工夫を見せましたが156kmのストレートにあえなく三振。タイムリーエラーの名誉挽回とはいきませんでした。正直大谷のボールにバットが当たる気がしません。中村や浅村と違い木村文の場合はフルスイングではなく「大振り」に見えます。コンパクトなスイングがの選手がカギを握るというのならなぜ木村文大谷相手のスタメン起用はミスキャストだったような気もするのですが代わりに起用するようなライトがいません。一昨日の試合でライト金子をやるくらいなら今日ライト金子ショート鬼崎じゃないでしょうか。

 

5回表

3番から始まる好打順ですが先頭の田中賢介をまずはセカンドゴロで調理。

4番中田はフルカウントからいいところに落ちるチェンジアップで空振り三振。

5番近藤はレフト正面へのフライで今日初めて野上が三者凡退に抑えます。再三ピンチを作りながら中4日の先発でここまで自責点1でよく頑張ってくれています。

 

5回裏

8番金子フルカウントから三遊間をしぶとく抜けるヒットで出塁します。たとえ捕られても内野安打になる位置で、そうしたところに転がそうという意識が高いバッティングでした。

9 番岡田には当然送りバントのサインが出ますが2球続けてバントに失敗します。しかしここから右方向意識のバッティングでくらいついてなんとか粘ります。今年はキャンプから徹底的に右打ちを意識しておりこの打席でも小さな頃から右打ちが得意で「右打ちの岡田」というアダ名がついたくらいだそうです。その結果フルカウントからハーフスイングの三振に倒れましたがスタートを切っていた金子侑司が2塁セーフとなり結果的には送りバントと同じ形に。なおこの際ハーフスイングの状態で停止していた岡田が守備妨害ではないかと栗山監督が抗議しますが判定はそのまま。

ワンナウト2塁でここまで2三振の1番秋山はセンター前への鮮やかなヒットを打ちますが打球判断が難しい当たりで金子は帰ってこれずワンアウト1・3塁。

2番木村昇は初球バントを空振りしスクイズ失敗かとひやっとしましたが金子は走っておらずセーフ。自己判断のセーフティスクイズだったようです。2球で追い込まれ1球ファールの後高めの159km釣り球に手が出て空振り三振。大谷は今日9個目の三振です。

先ほどホームランを打たれている3番メヒアには初球159km。ギアを上げてきています。追い込まれながらも最後は合わせたバッティングでセンターとショートの間に落とすタイムリーヒットで2-2の同点!インハイ159kmストレートの後の外角の変化球をよく打ちました。なおもツーアウト1・3塁。

4番中村で一気の逆転の期待がかかりましたが空振りの三球三振でなんと三打席連続の空振三振です。チーム最高年俸の4番よ仕事しろ。この三振で大谷翔平は5回終了時点ながら10個目の二桁奪三振

 

6回表

好投を続けていた先発の野上は5回で降板してこの回から藤原良平が登板します。勝ちをつけることができませんでしたが野上は中4日の登板でよく頑張ってくれました。藤原は3試合4回1/3を投げまだ無失点です。

6番レアードは最後逆球となる内角のスライダーを空振りして三振。

7番谷口には粘られながら最後は145kmのストレートで2者連続の空振り三振。

8番大野も沈む球で空振り三振にとりなんと三者連続三振に抑えます。

 

6回裏

先頭の5番浅村はボール球を見極めながら強い打球を打ちますがショート正面のゴロでワンナウト。

6番栗山は強い打球をライト前へヒットを打ちワンアウト1塁。

7番ここまで打てる気配のない空振り三振が2打席続いていた木村文には送りバントのサイン。しかし初球を送りバント失敗。スタンドから気合を入れろというコールが入ります。コールに応えて2球目になんとか送りバントを決めてツーアウト2塁。大谷は球数が100球を超えました。

先ほどレフト前へのヒットを打っている8番金子。外野は前進守備。3球変化球が続いた後の高め154kmのストレートをしっかりと弾き返し勝ち越しのタイムリーヒットで3-2!前進守備の外野を抜け金子侑司のタイムリースリーベスとなります。

9番岡田のところで代打かと思いましたがそのまま打席にいきます。先ほどの打席でくらいついたことが評価されたのでしょうか。期待に応えくらいついて打った打球がセンター前へ抜けタイムリーヒットで4-2!岡田は1塁ベース上でガッツポーズ。今シーズン初打点が重要なところで出ました。大谷翔平は今シーズン初の二桁被安打。大谷の二桁被安打は去年も1度しかありません。

1番秋山はライトへ抜けそうな当たりを打ちますが田中賢介がまわりこんで捕球しセカンドゴロでスリーアウトチェンジ。

 

7回表

この回から武隈が登板します。

9番谷口には代打に慶大卒のルーキー横尾が登場します。初球2球目と大振りの空振りをした後3球目のとんでもない外のボール球を空振りして三球三振。ひどい内容のバッティングで投手からしたら大助かりです。長打力が魅力なのはわかりますが2点を追う7回の先頭打者に送られた代打がするバッティングではありません。前イニングの藤原から引き継いで4者連続奪三振

1番陽はショートゴロでツーアウト。

2番中島は追い込まれてから持ち味の粘りを発揮してフルカウントまで持っていきますが最後は空振り三振でチェンジ。

 

7回裏

球場のLビジョンに満員御礼のアナウンスがちなみにありました。GW最終日と特別割引という要因があったとはいえチーム成績の惨状を考えるとよくお客さんが入ってくれました。ちなみに去年のマザースデイは6連勝を飾り単独首位を決めた日でした。それに比べて今年の現状は…

この回から2番手ルーキー井口が登板。6回での大谷の降板は今シーズン最短タイで、堂々と大谷をノックアウトしたと言っていいでしょう。

先頭の2番木村昇はセカンドフライでアウト。

3番メヒアは粘った後フルカウントから四球で出塁。

大谷相手に3三振だった4番中村は井口相手にも外の変化球ボール球を空振りしてなんと4打席連続の空振り三振。ちなみに中村は現在ホームランを4本打っていますが全てソロホームラン。欠場があったとはいえ打点もわずか10でここまで4番の仕事を果たしているとはとてもいえません。

5番浅村は3-0から高めのストレートをセンター前に運びこれでツーアウト1・2塁。

6番栗山の初球は腕に当たりますが避けてないということでボール判定。セカンドゴロに倒れ追加点はなりません。

 

8回表

この回から投手は牧田和久。レフトの守備には栗山巧に代わり熊代聖人が入ります。リードしている8回1イニングを牧田に任せることができるなんて夢のようです。

3番田中はセカンドフライ。

4番中田はセンターフライ。

5番近藤はレフトフライで三者凡退。6回からリリーフ陣がパーフェクトに抑えています。

 

8回裏

野上のコメント入ってきました。「気持ちと気合でいきました」という短いながらも今日の登板への意気込みが伝わってくるコメントです。リードを奪っているためベンチで笑顔も見れます。

この回からファイターズは白村が登板。昨日の失点が響き防御率は10点台。

先頭の7番木村文は初ヒットとなりそうな打球を打ちますがセカンド田中賢介の守備範囲でハーフライナー

8番金子はフルカウントからアウトローの球をよく見て四球を選びます。

9番岡田のところで代打に鬼崎。鬼崎は昇格後の初打席。岡田は先ほどタイムリーを打っておりここまで投手陣をよくリードをしてきていたので少々不可解な采配です。初球に金子侑司が盗塁を仕掛けますが大野が完璧な送球を見せタッチアウト。足は金子侑司の大きな武器ではありますが盗塁成功率が低いのは課題です。大野がカバーしてくれたにもかかわらず白村は鬼崎にも四球を与えまたもランナーを出してツーアウト1塁。今年の白村にはここまで去年後半のような安定感がありません。吉井投手コーチがマウンドにいきます。

1番秋山にもストレートが暴れて2-0のカウントからストライクをとりにいったボールを秋山が狙い撃ち!2ランホームランが飛び出し6-2。貴重点な追加点を叩き出しました。

2番木村昇もセンター前ヒットを打ちツーアウト1塁。

捕手大野に助けられながら白村がどうしようもない内容で昨日に続き1イニングを投げきることができずにマウンドを降ります。ドラフト5位で日本文理大学から入団したルーキー田中豊樹がプロ初登板します。初登板がメヒア相手というのもなかなか強烈ですね。しかしメヒアをフルカウントから空振り三振にとりプロ初登板を飾りました。

 

9回表

追加点が入りセーブのつかない場面ですが当然ながらクローザーの増田達至が登板します。9回リードで増田を随分久しぶりに見るなあと思ったらそれもそのはずなんと中7日…5月初登板です。登板間隔の空いた増田のためにも追加点は大きかったですね。捕手には炭谷が入り一塁には代打の鬼崎が入ります。

先頭の6番レアードは初球を打ってライトフライ。

7番谷口は前ヒットを打ち久しぶりのランナーがでました。

8番大野の打球は完全に打ちとった当たりでしたがセンター秋山の前に落ちワンナウト1・2塁。

9番途中から入っている浅間は初球ライトフライでツーアウト。その間セカンドランナーが進み1・3塁。

1番陽を空振り三振にとり無失点で抑え試合終了。ようやく連敗脱出です。

 

勝ち投手は藤原良平で2014年6月以来のプロ3勝目。敗け投手は大谷翔平で今シーズン3敗目。ヒーローインタビューは3人。まずは好リードとタイムリーの岡田雅利。タイムリーの場面ではバント失敗があったのでここで打たなければもうスタメンはないという思いでいったそうです。岡田はホームでプロ初のお立ち台。

二人目は勝ち越しタイムリーの金子侑司。前の打席の木村がツーアウトにしても送りバントで繋いだのでなんとしても打とうと思ったとのコメント。観戦にきている母親にたいしてこの場に立てるのも野球ができるのも母親のおかげと素晴らしいコメント。

三人目は追加点となる秋山翔吾。秋山は一人親支援の活動をしており今年はその1試合目でよかったというこれも素晴らしいコメントです。秋山は小学6年に父親を亡くし母子家庭で野球を続けていたのでマザースデーの今日のお立ち台にぴったりでした。