獅子狂日記

西武ライオンズファン歴20年以上の黄金時代回顧厨が西武ライオンズを中心にプロ野球を語るブログ

プロ初先発佐藤勇は及第点も救援陣が最低最悪の内容で大敗

 

5月11日(水)楽天VS西武 楽天Koboスタジアム

楽天-西武

勝: 藤原良平(1勝) 敗:大谷翔平(1勝3敗) 

パ・リーグTV解説:永井玲、実況:中田浩

 

文化放送解説:山崎裕之、実況:飯塚治

 

日中雨が降り続け試合開始が危ぶまれましたがじきに上がってきて試合開始時刻を20分繰り下げ無事試合が開催されました。

プロ初先発の西武の佐藤勇について相手の梨田監督の印象は「真っ直ぐは速くない」しかし福田将儀外野手のコメントは「とにかく真っ直ぐが速い」どっちだよ!佐藤勇は二人いるのかとなるところですが実はどちらも本当。一軍での佐藤勇はまだ豪速球を見せていませんが二軍では荒れ球速球投手だったのです。そのため一軍での印象を話す梨田監督と二軍での印象を話す福田将儀で証言が食い違っていたのです。

昨日の文化放送の情報でも田辺監督と土肥コーチのコメントが食い違っていましたが、今日の佐藤には荒れ球ではなく技巧派の佐藤でいってほしいという本日入りましたので速い速球があることはわかった上で期待をこめてのコメントだったのかもしれません。ただせっかく150kmの速球のある若手先発左腕なんだから若い内は技巧派の投球ではなくストレートでガンガン押してほしいのですが…菊池雄星が開花しきれてない現状のせいで大きく育てようという気持ちの余裕がないのでしょうか。若いんだから技巧派もいいけど素晴らしい速球があるならもっとストレートで押す投球をしてほしいと願うのはかつての涌井で西武ファンは経験済です。

 

一方楽天先発の美馬学は昨年西武戦の対戦成績は2敗防御率9.82とぼろぼろ。

特に4番中村は5打数4安打2本塁打5打点とめった打ちです。打線に爆発してもらって佐藤勇のプロ初勝利をプレゼントしてもらいましょう。

 

1回表

1番秋山はショートゴロでワンナウト。

2番木村昇は四球を選んで出塁してワンナウト1塁。

3番メヒアは空振り三振。

4番中村フルカウントから空振り三振。甘い球はきたものの打ち損なっています。調子はまだまだ落ちたままです。

 

1回裏

1番の岡島にいきなりデッドボールを当ててしまってノーアウト1塁。

しかし2番藤田に対してはインコースの速球で完全に詰まらせセカンドゴロゲッツーをでツーアウトランナーなし。死球を与えた後だというのよくインコースを攻めることができました。これは期待できそう。

3番今江はセンターフライに打ち取りプロ初先発の初回を無失点で切り抜けることができました。

 

2回表

5番浅村はショートへのハーフライナーでワンナウト。

6番栗山はレフトへの二塁打を打ち先制点のチャンス。

7番木村文は見逃し三振でツーアウト。

ツーアウト2塁で8番炭谷の場面は去年なら次の回の9番金子からの攻撃に期待するところですが今日は違います。センター前にヒットを打ちさらにセンター守備の福田がファンブルしている間に栗山が生還して1点先制!0−1。

9番金子侑司フルカウントから四球を選びツーアウト1・2にチャンスを広げます。解説の山崎さんもこれはいいフォアボールと褒めました。ベンチもかなり盛り上がったようです。

1番秋山にも美馬は四球を与えツーアウト満塁の大チャンス!今シーズン四球の少ない美馬が早くも3つの四球を与えています。たまらず与田投手コーチがマウンドへ。

2番木村昇にもフルカウントとなり押出し追加点が期待されましたが最後は落ちる変化球で空振り三振。ここは美馬が踏ん張りました。

 

2回裏

4番ウィーラーに対してはフルカウントから145kmのストレートで空振り三振。実に力のある球でウィーラーは振り遅れていました。テークバックで一回肘が隠れるため打者はタイミングが狂わされると永井の解説が入ります。

5番松井稼頭央はセンター前ヒット。佐藤の球速を利用して合わせたベテランの技ありの打撃です。

6番銀次はピッチャー返しのセンター前ヒットでワンナウト1・2塁。際どい球をカットして粘られ甘い球を打たれました。

7番福田はファールフライ。そのままいくとスタンドに入る球を腕を伸ばしてよく捕りました。

8番茂木はチェンジアップを引っ張った当たりがライトポール際に鋭く突き刺さり3ランホームランで楽天が逆転します。3-1。楽天ルーキー茂木英五郎はプロ入り初ホームランです。山崎さんは追い込みながら初球に全く合っていなかったスライダーを投げさせなかった炭谷のミスリードだと痛烈。

9番嶋はチェンジアップを打たれてセンター前ヒット。もっとインサイドを突くべきと山崎さんの解説。

1番岡島の場面で嶋が盗塁をしてツーアウト2塁。しかし岡島をサード正面の弱いライナーに打ち取り追加点は許しません。

 

3回表

3番メヒアは深いショートゴロでワンナウト。全力疾走したのですが茂木が軽快な動きで刺します。

4番中村は力ないショートゴロ。美馬との相性どうのの前に中村の調子がひどすぎます。

5番浅村もファールフライに倒れスリーアウト。逆転された直後にクリーンアップが三者凡退という非常にまずい展開です。

 

3回裏

先頭2番藤田はファーストゴロでワンナウト。藤田を打ちとったスライダーがいい球のようなのでこれを上手く使ってほしいと山崎さん。

3番今江の当たりはライト右側へのヒット。今江は2塁を狙いますが木村がしっかりと回りこんで捕球し強肩を見せて二塁でタッチアウト。

4番ウィーラーには四球を与えツーアウト1塁。

5番松井稼頭央の場面で足元のボールを炭谷が前に弾いている間にウィーラーは2塁に進塁。これは隙を見逃さないウィーラーの好走塁。しかし松井稼頭央は大きなライトへのファールフライでスリーアウトチェンジ。これもまた木村文がよく捕りました。今日の木村文は先日の打球後逸のミスを打ち消すようにいい守備が連発しています。

 

4回表

6番栗山はアウトローのボールをうまいバッティングでレフト前へ落とすヒット。

7番木村文は初球をセーフティ気味の送りバント。これが絶妙の位置に転がってサード今江の悪送球を誘い一気にノーアウト1・3塁のチャンス。(記録は犠打と送球エラー)

8番炭谷は低めの球を上手くライト前へ打ってタイムリーヒットで1点返して2-3。この回頭から美馬が先ほどまでの荒れ具合が嘘のように

9番金子侑司は初球セーフティスクイズの構えで揺さぶります。金子の打球はショートゴロとなり2塁アウト。そこから1塁ではなくホームへ送球します。しかし判定はセーフ!3-3の同点と思われましたが嶋のアピールでリプレー検証が行われます。そしてリプレー検証の結果アウトで惜しくも同点はならず。嶋の立ち位置が微妙だったため解説の山崎裕之さんからはコリジョンの可能性も指摘されましたが適用はされなかったようです。結果としては藤田のファインプレーで3塁ランナーの木村文は上手くタッチをかいくぐったスライディングをしており判断を責めることはできません。実際カメラを見る限り追いタッチでアウトセーフの判定事態とても微妙なタイミングです。アウトに判定が覆った直後田辺監督が審判に何の確認にも動かなかったのが気になります。

ツーアウト1塁で1番秋山という場面で1塁ランナーの金子侑司が盗塁を試みますが嶋が刺してタッチアウトチェンジ。金子の盗塁成功率は5割を切っています。打席では考える野球ができているので盗塁のタイミングをもう少し考えてほしいです。

 

6番銀次には鋭い当たりを打たれますがセンター秋山の正面でワンナウト。土肥コーチのコメントで、今日の佐藤はストレートがいい。しかし変化球の制球が甘いと渋い表情という文化放送斉藤一美アナのレポートが入りました。田辺監督の希望とは正反対のピッチングのようです。

7番福田にはアウトハイの144kmボール球ストレートを振らせて空振り三振ツーアウト。

8番茂木は三遊間を鋭く破るヒットでツーアウト1塁。左投手から逆方向へ強い当たりを打ついい打撃です。

9番嶋の打席で茂木が盗塁を仕掛けますが先ほどの金子のお返しに今度は炭谷が刺してチェンジ。自分の判断か炭谷のサインかわかりませんがいいタイミングで牽制を入れたのが有効でした。

 

5回表

1番秋山は差し込まれながらレフト前へ落とすヒットで出塁しノーアウト1塁。

2番木村昇送りバントの構え。一時ストライクが入らずカウント3-0までいきましたが結局3-1からいいバントを木村昇が決め送りバント成功でワンナウト2塁。もう少しで1塁もセーフでした。

3番メヒアはフルカウントから空振り三振。完全に歩かせてもいいという配球だったのですが最後抜けたスライダーが真ん中高めにきてタイミングが合わず空振り三振。ホームランボールではありましたがまさかそんな球がくるといった感じで空振りしてしまいました。

4番中村はまたしてもサードゴロで無得点。タイミングが全く合ってません。美馬は5回終了時点で球数99球。

 

5回裏

9番嶋はフルカウントから四球で出塁。ノーアウト1塁。ストライクとボールがはっきりとしてきました。

1番岡島にはストレートの四球でノーアウト1・2塁。明らかに疲れが見えてきています。マウンドに輪ができ土肥コーチが向かい潮崎ヘッドがブルペンに電話します。次の左の藤田まで投げ終えて交代でしょうか。

2番藤田は送りバントしますが投手正面の当たりを素早く佐藤が処理し3塁アウト。若い選手が慌てそうなところをいいフィールディングを見せました。藤田を抑えたところで投手交代。マウンドにはC.Cリーが上がります。ランナー二人を残しての降板ですが4回1/3を茂木の3ランホームランの得点だけで抑え初先発としてはまずまずの合格点でしょう。問題はC.Cリーが佐藤のランナーを返さないかです。

3番今江は詰まりながらもサード頭上を超えレフト線へ落ちるタイムリーツーベースで楽天が1点追加4-2。これで今江はプロ通算300二塁打を達成。追い込みながらもったいない、速球には詰まっていたが緩い変化球を混ぜればまた違っていたのではないかと山崎さん。

4番ウィーラーにはアウトローのボール球を打たれショート頭を超えるヒットでランナー二人が帰って6-2。ここまで佐藤が粘り接戦に持ち込んでいましたが

5番松井稼頭央のはホームランすれすれのファールを打たれたあとにボークがありランナー進塁。プレートを外していないのに偽投をしたという永井の解説。はじめC.Cリーは理解していないようでした。松井稼頭央はセンター前ヒットを打ち2塁からウィーラーが帰ってきてまた追加点かと思いましたがセンター秋山からの好返球で本塁タッチアウト。次に左の銀次を迎えるところで左の小石に交代。C.Cリーはアウトを一つとりましたがヒットを打たれるだけで本人は何もすることもできぬままマウンドを降りました。今まで一軍に残っているのが不思議な内容でしたがいい加減二軍に落としていいでしょう。今日の内容で二軍に落ちないのなら契約で二軍に落とせないようになっているとしか思えません。

一方今年ここまでの小石は去年の秋から取り組んでいる右足を高く上げないフォームがハマっているようです。入団して去年までの小石のフォームは確かに変則ではあるけど見ていてあまりにリズムが悪かった投球テンポが悪かったです。しかし新フォームにしてからテンポがよくなりボールにもキレが出ています。

6番銀次にはフルカウントから四球を出しツーアウト1・2塁。

7番福田にもレフト前のタイムリーヒットが出て7-2。

8番茂木は空振り三振でようやく長い楽天の攻撃が終わりました。

 

6回表

美馬は5回2失点で降板し楽天2番手はブリガム。

5番浅村はショートゴロでワンナウト。

6番栗山は四球で出塁してワンナウト1塁。

7番木村文は初球を打ってファーストゴロでツーアウト。その間ランナーが進んで2塁。初球を打つのはいいがバットの先っぽでタイミングが全く合っていないんじゃと山崎さん。

8番炭谷はサードゴロ。際どいショートバウンドを今江がさばき際どいタイミングでしがスリーアウトでチェンジ。

6回裏

9番嶋が四球で出塁。

1番岡島はピッチャーゴロゲッツーと思いきや小石が送球を焦りなおかつ悪送球でツーアウトランナーなしのはずがノーアウト1・3塁に・

なにをやっているのかと山崎さんは呆れた声。田辺監督曰く小石はうちで一番フィールディングが上手いとのことですがこれで2試合連続の悪送球。

2番藤田はサードフライでワンナウト。

3番今江には四球を与えワンナウト満塁。

4番ウィーラーの初球にパスボールで一人ずつランナーが進み1点追加で8-2。もうどうしようもありません。永井によるとサイン違いではないとのこと。呆れ果てて山崎さんはもはやコメントしません。正直私も見てて聴いてて苦痛です。ウィーラーは外のボール球を追いかけたスイングで空振り三振。

5番松井稼頭央はサードゴロでチェンジ。

 

7回表

この回から楽天投手は左腕濱矢。

9番金子は三遊間を破るヒットで出塁。

1番秋山は投手ゴロになるもファーストベースカバーに誰もおらず濱矢と競争。間一髪でアウトに。その間金子は三塁まで進む好走塁。絶好調の秋山なら見逃して四球にできた、金子はいい走塁だったと山崎さん。

2番木村昇のところで代打竹原。ショートゴロの当たりも茂木が焦ってそらしてしまいタイムリーエラーで3-8。なおもワンナウト1塁。

3番メヒアは膝下のボールを見逃し三振。

4番中村はインサイド真っ直ぐを打ち上げショートフライ。

 

7回裏

この回から先日1軍に昇格したタイ出身左腕佐野泰雄が今シーズン初登板。さらに代打に出た竹原がライトに入り木村文がファースト守備に入ります。なんだ竹原守備つけるじゃん、えっ木村文ファースト!?ファースト木村文で思い出されるは2年前伊原監督時代の開幕カード。当時ライトのポジションを争っていた坂田と木村が共にオープン戦好調だったため2人を同時に使うための苦肉の策で木村をファースト起用したのですがド素人の守備で当然ながらミスをししかもそれが配線に直結するという最悪の展開になりました。結局それから木村がファースト起用されることはなくなったという苦い思い出があります。それが今ここで復活するとは…

先頭6番銀次にいきなりレフト前ヒットを打たれます。

7番福田は見逃し三振。

8番茂木はセンターフライでツーアウト。

しかし9番嶋には四球を与えます。

 

1番岡嶋にも四球を与えツーアウト満塁。マウンドに土肥コーチが向かいます。

2番藤田の打球は左中間を襲いますが秋山がランニングキャッチでスリーアウト。

 

8回表

この回から楽天投手は青山

5番浅村はセンターフライを打ち上げるもセンター福田がグラブの土手に当てて落球するエラーで出塁。

6番栗山はよく見て四球で出塁してノーアウト1・2塁。キャッチャー嶋が声をかけにいきます。

7番木村文に代打の鬼崎は詰まった当たりでセカンドハーフライナー。ワンナウト1・2塁

8番炭谷には代打上本。しかし当たりそこねのファーストゴロでランナー進むもツーアウト2・3塁。難しい球で1-0から手を出す球ではないと山崎さん。

9番金子侑司に期待がかかるも空振り三振でスリーアウト無得点。

 

8回裏

途中から3番に入っている先頭の阿部をセカンドゴロでワンナウト。

4番ウィーラーには勝負球が甘くなりレフト前ヒット。

5番島内に四球を与え今日チーム10個目の四球。

6番銀次はセンター返しのバッティングがマウンドでイレギュラーしセンターへ抜けるかと思われましたがショート金子がよく反応してキャッチしセカンドへトスしてアウト。ツーアウト1・3塁。

7番福田はショートゴロでスリーアウト。

 

9回表

5点差ながらも先日ロッテ戦で大炎上した上登板間隔の空いている松井裕樹が登板。

秋山レフトフライ、竹原空振り三振、メヒアはセンターフライに倒れ三者凡退で試合終了。

 

プロ初先発の佐藤勇は5回途中までそれなりのピッチングを見せましたがそのあとを引き継いだC.Cリーが見事なまでに試合をぶち壊してしまいました。佐藤には次のチャンスがあると思いますがC.Cリーは即刻二軍に落とす必要があるでしょう。